2013年02月28日
第14回 駿河湾フェリーで清水から西伊豆へ
【 コースデータ 】
◆エリア=静岡市清水区、伊豆市、西伊豆町、松崎町
◆スタート/ゴール=JR東海道本線清水駅
◆走行距離=58.2km
◆走行時間=6時間(駿河湾フェリー乗車時間往復130分)
◆駐車場=JR東海道本線清水駅周辺に多数あり
JR東海道本線清水駅の西口(写真1)をスタート。駅前銀座商店街のアーケードを通り、JR東海道線の踏切りを渡り、臨海道路沿いの自転車道(写真2)を西進。
写真1
写真2
個性豊かなアミューズメントやテーマパーク型レストランを集結させた巨大複合施設のエスパルスドリームプラザと清水港テルファー(写真3)の間を通り過ぎてマリンパークまで来ると、駿河湾フェリー(写真4)乗り場の案内標識が出てくる。案内のとおり進むとフェリー乗り場のある清水港(写真5)のマリンターミナル(写真6)に着く。
写真3/昭和3年に設置され、昭和46年まで港での貨車積に活躍した清
水港テルファー。港まち清水の歴史を支えてきた大切な財産だ。日本
で現存する唯一のテルファーとして登録有形文化財とされている
写真4/駿河湾フェリーは清水港と西伊豆土肥港間をわずか65分で結ぶ高速フェリー。
旅客運賃大人2200円、自転車500円(往復割引あり、利用日含め3日間以内であれば
自動車航送料、旅客運賃共に復路分が20%割引) 問合せ電話054-353-2221
写真5/今から100年あまり前に開港した清水港。以来、お茶や缶詰の輸出を
中心に国際貿易港として発展。現在では国の特定重要港湾に指定されている
写真6
ターミナルでチケットを購入、駿河湾フェリーのダイヤは清水港発土肥(とい)港着が一日7便(GW期間中、夏休み期間中の日曜日のみ1便増。詳細は要確認)。乗車約65分間で土肥(写真7)に着く。
写真7/西伊豆一の温泉町、伊豆市土肥。かつては金山で賑わったが、
往時をしのぶ様子はない。街並近くには海水浴で賑わう松原公園がある
フェリーを降り、案内標識どおり136号線を南下する。136号線は、右手に太平洋を見ながら坂道を上ると少し海岸よりに入ったところに恋人たちが誓いをたてる恋人岬(写真8))がある。これから先はアップダウンも多いので早めの休憩ポイントとしたい。
写真8/恋人岬の展望台から見る海に浮かぶ「富士山」と、駿河湾の「夕陽」は絶景
キラキラ輝く遠浅の、波穏やかな全長500メートルの宇久須クリスタルビーチ(写真9)からは、トンネルが多くなるので走行には注意しよう。田子の海産センター(写真10)は地元で獲れたカニやキンメダイの味噌汁やところてんが無料で試食できるので休憩には絶好のポイントだ。
写真9
写真10
キツイ上りはここまで、これから先は海岸線に断崖、洞窟、岩礁などが連なる西伊豆随一の景勝をくりひろげる堂ヶ島海岸(写真11)が見える。
写真11/天井がくり抜けた天窓洞、干潮時に歩いて渡れる三四郎島と西伊豆随一の景勝が堂ヶ島海岸
136号線を南下し西伊豆町(写真12)を通過、松崎町に入り宮ノ前橋を渡ると右手に鏝と漆喰の芸術家伊豆の長八の記念館、200m先に日本随一の漆喰芸術の殿堂の長八美術館(写真13)がある。長八記念館の先の路地を右折すると松崎町伝統の漆喰細工によるなまこ壁通り(写真14)があり、その先に松崎港が見える。
写真12
写真13/伊豆の長八美術館では、松崎出身で江戸時代に活躍した入江長八の作品
を展示。長八の漆喰鏝絵は、西洋のフレスコに優るとも劣らない壁画技術として
芸術界でも評価されている。入場料大人500円。午前9時~午後5時(年中無休)
写真15/松崎港は西伊豆と南伊豆の観光接点。古くから遠
洋漁業の港として有名でなまこ壁の街並が保存されている
再度136号線に戻り、長八美術館を過ぎた最初の信号を左折し、2.7 kmほど走るとなまこ壁と洋風建築のおりなす重要文化財の岩科学校(写真15)がある。岩科学校は、なまこ壁をいかした社寺風建築様式とバルコニーなど洋風を取り入れた伊豆地区最古の小学校だ。
写真15/重要文化財の岩科学校はなまこ壁をいかした社寺風建築様式とバルコニーなど
取り入れた伊豆地区最古の小学校。入場料大人300円。午前9時~午後5時(年中無休)
岩科学校を折り返し地点として、再び136号線で松崎町から土肥港まで戻る。フェリー乗り場の先の松原公園に共同の温泉があるのでサイクリングでかいた汗をここで流すのもいい。
再び清水港まで乗車時間約65分の船旅、清水港に着いたら臨海道路を横切りエスパルス通りに入り清水の次郎長が晩年過ごした末廣(写真16)、その先の次郎長通りにある次郎長の生家(写真17)に寄り道してJR東海道本線清水駅にもどる。
写真16/明治19年、東海道一の大親分と言われた清水次郎長が、清水波止場に明治19
年に開業した船宿末廣。開館時間午前10時~午後6時 毎週月曜日休館 入場料無料
写真17
◆ちょっと立ち寄りポイント
【 土肥温泉 尾形温泉共同浴場 】
西伊豆最古の土肥温泉は、6本の源泉から効能豊かな塩化物泉が湧き出ており、フェリー乗り場近くの海水浴で賑あう松原公園には共同浴場の尾形温泉がある。気軽に入れるおすすめ温泉スポット、時間があれば一風呂浴びてから帰りたい。
・営業時間=13時~21時
・料金=大人400円、子供200円
◆エリア=静岡市清水区、伊豆市、西伊豆町、松崎町
◆スタート/ゴール=JR東海道本線清水駅
◆走行距離=58.2km
◆走行時間=6時間(駿河湾フェリー乗車時間往復130分)
◆駐車場=JR東海道本線清水駅周辺に多数あり
JR東海道本線清水駅の西口(写真1)をスタート。駅前銀座商店街のアーケードを通り、JR東海道線の踏切りを渡り、臨海道路沿いの自転車道(写真2)を西進。
写真1
写真2
個性豊かなアミューズメントやテーマパーク型レストランを集結させた巨大複合施設のエスパルスドリームプラザと清水港テルファー(写真3)の間を通り過ぎてマリンパークまで来ると、駿河湾フェリー(写真4)乗り場の案内標識が出てくる。案内のとおり進むとフェリー乗り場のある清水港(写真5)のマリンターミナル(写真6)に着く。
写真3/昭和3年に設置され、昭和46年まで港での貨車積に活躍した清
水港テルファー。港まち清水の歴史を支えてきた大切な財産だ。日本
で現存する唯一のテルファーとして登録有形文化財とされている
写真4/駿河湾フェリーは清水港と西伊豆土肥港間をわずか65分で結ぶ高速フェリー。
旅客運賃大人2200円、自転車500円(往復割引あり、利用日含め3日間以内であれば
自動車航送料、旅客運賃共に復路分が20%割引) 問合せ電話054-353-2221
写真5/今から100年あまり前に開港した清水港。以来、お茶や缶詰の輸出を
中心に国際貿易港として発展。現在では国の特定重要港湾に指定されている
写真6
ターミナルでチケットを購入、駿河湾フェリーのダイヤは清水港発土肥(とい)港着が一日7便(GW期間中、夏休み期間中の日曜日のみ1便増。詳細は要確認)。乗車約65分間で土肥(写真7)に着く。
写真7/西伊豆一の温泉町、伊豆市土肥。かつては金山で賑わったが、
往時をしのぶ様子はない。街並近くには海水浴で賑わう松原公園がある
フェリーを降り、案内標識どおり136号線を南下する。136号線は、右手に太平洋を見ながら坂道を上ると少し海岸よりに入ったところに恋人たちが誓いをたてる恋人岬(写真8))がある。これから先はアップダウンも多いので早めの休憩ポイントとしたい。
写真8/恋人岬の展望台から見る海に浮かぶ「富士山」と、駿河湾の「夕陽」は絶景
キラキラ輝く遠浅の、波穏やかな全長500メートルの宇久須クリスタルビーチ(写真9)からは、トンネルが多くなるので走行には注意しよう。田子の海産センター(写真10)は地元で獲れたカニやキンメダイの味噌汁やところてんが無料で試食できるので休憩には絶好のポイントだ。
写真9
写真10
キツイ上りはここまで、これから先は海岸線に断崖、洞窟、岩礁などが連なる西伊豆随一の景勝をくりひろげる堂ヶ島海岸(写真11)が見える。
写真11/天井がくり抜けた天窓洞、干潮時に歩いて渡れる三四郎島と西伊豆随一の景勝が堂ヶ島海岸
136号線を南下し西伊豆町(写真12)を通過、松崎町に入り宮ノ前橋を渡ると右手に鏝と漆喰の芸術家伊豆の長八の記念館、200m先に日本随一の漆喰芸術の殿堂の長八美術館(写真13)がある。長八記念館の先の路地を右折すると松崎町伝統の漆喰細工によるなまこ壁通り(写真14)があり、その先に松崎港が見える。
写真12
写真13/伊豆の長八美術館では、松崎出身で江戸時代に活躍した入江長八の作品
を展示。長八の漆喰鏝絵は、西洋のフレスコに優るとも劣らない壁画技術として
芸術界でも評価されている。入場料大人500円。午前9時~午後5時(年中無休)
写真15/松崎港は西伊豆と南伊豆の観光接点。古くから遠
洋漁業の港として有名でなまこ壁の街並が保存されている
再度136号線に戻り、長八美術館を過ぎた最初の信号を左折し、2.7 kmほど走るとなまこ壁と洋風建築のおりなす重要文化財の岩科学校(写真15)がある。岩科学校は、なまこ壁をいかした社寺風建築様式とバルコニーなど洋風を取り入れた伊豆地区最古の小学校だ。
写真15/重要文化財の岩科学校はなまこ壁をいかした社寺風建築様式とバルコニーなど
取り入れた伊豆地区最古の小学校。入場料大人300円。午前9時~午後5時(年中無休)
岩科学校を折り返し地点として、再び136号線で松崎町から土肥港まで戻る。フェリー乗り場の先の松原公園に共同の温泉があるのでサイクリングでかいた汗をここで流すのもいい。
再び清水港まで乗車時間約65分の船旅、清水港に着いたら臨海道路を横切りエスパルス通りに入り清水の次郎長が晩年過ごした末廣(写真16)、その先の次郎長通りにある次郎長の生家(写真17)に寄り道してJR東海道本線清水駅にもどる。
写真16/明治19年、東海道一の大親分と言われた清水次郎長が、清水波止場に明治19
年に開業した船宿末廣。開館時間午前10時~午後6時 毎週月曜日休館 入場料無料
写真17
◆ちょっと立ち寄りポイント
【 土肥温泉 尾形温泉共同浴場 】
西伊豆最古の土肥温泉は、6本の源泉から効能豊かな塩化物泉が湧き出ており、フェリー乗り場近くの海水浴で賑あう松原公園には共同浴場の尾形温泉がある。気軽に入れるおすすめ温泉スポット、時間があれば一風呂浴びてから帰りたい。
・営業時間=13時~21時
・料金=大人400円、子供200円
Posted by eしずおかコラム at 12:00