県内外からのお客様をお迎えして、第８回しみずママチャリライドがこのほど、清水興津・袖師を巡るコースで行われました。当日は天候にも恵まれ、忙しい公務の中の間をぬって田辺静岡市長と市の幹部の方々が開会式のご挨拶に来てくださいました。
突然の田辺市長の登場にお客様も大喜び。気さくに声をかけていただいたり、記念撮影にもご協力をくださり、スタート前の雰囲気も大いに盛り上がりました。ありがとうございました。今回は総勢で３７名、７才のお子様から６０才を越える幅の広い年代の方々にご参加いただき、興津・袖師の隠れた逸品の数々と名所旧跡を紹介させていただきました。


　日頃、何気なく通り過ぎている路地裏で、そして幾度か訪れている名所旧跡で私達のガイドを聞いていただき、新たな発見をしていただけたのではないでしょうか。自転車だからこそ味わうことができる観光、それはライドで知り合ったばかりの皆さんが一緒に走り、美味しい清水の幸を一緒に味わったり、驚いたり。いつのまにかとても楽しそうなグループがいくつも生まれ、参加した皆さんにとっても新たな交流が生まれる機会になったのではないでしょうか。まさしくこれがしみすママチャリライドの魅力なのでしょう。今回、スタッフのプロカメラマンの監修で、デジタルカメラによる撮影のワンポイントレッスンも行いました。皆さんもレッスンに積極的に参加していただきありがとうございました。今後もこのような参加型ワークショップを盛り込んでいきたいと考えています。


　ライドを開催するたびに気がつくのはは、清水エリアの観光におけるポテンシャルの高さです。県外から来られた方は、まず富士山の眺望に喜びます。そして太平洋岸自転車道をはじめ路地界隈を走る自転車専用道にも喜びます。さらに、幕末、明治維新以降の激動期の日本の中心が清水にあったことを窺わせる歴史があちこちに残っていることに驚きます。坐漁荘から駿河湾に向かいもの思いにふけると、西園寺公望公が日本の開花期にどのような国づくりを目指したのか、その志を察することができそうな気がします。清見寺の境内から興津の町を見下ろすとあの山下画伯の目にはどのような光景に映ったのでしょうか。興津の清見潟、今はその姿を映しだすものは石垣しか残されていませんが、その石垣の上に立って目をつぶると歌にも歌われたその光景が目に浮かびそうです。

　歴史ある清水の地は、「人・物・食」いずれを取っても日本の歴史上、もっと注目を浴びてもいい土地ではないでしょうか。静岡市が取組んでいる「まちみがき」が盛んとなるよう、しみずママチャリライド実行委員会のメンバーもますますがんばっていきたいと思っています。今回、田辺市長さんと市の幹部のみなさんに私達の活動を直接見ていただけたことで、市民と行政の協働の下でしみずママチャリライドが新たなステージに上がることができたらと、期待しています。

　しみずママチャリライドは、清水の魅力を一人でも多くの人に知ってもらうためのシティセールスの一つです。そのためにも私たちが、このまちの魅力を多くの人に伝えるために、まずは自転車を通じてまちを巡り、地元の人たちと関わりながらここで暮らしている人だからこそ知りえる情報を編集し、いかに発信するかが大切のようです。そのためにも今後、ますます清水のまちを深堀してみたいと考えています。

　次回のライドは来年2013年となります。私たちと一緒に試走から楽しみたい自転車人やまちづくりに興味のある方は、ぜひともしみずママチャリライドのミーティングに遊びにきてください。きっと楽しい出会いが生まれるはずです。お待ちしております。